四季の森の「みつまたの道」のミツマタの花もそろそろ名残(なごり)を迎えています。そんな名残花に吸蜜に訪れた本種の雌に惹かれて、雄も求愛に訪れての結果でしょう。
ミツマタ(ジンチョウゲ科)一口メモ
枝が規則正しく分かれるミツマタは中国から渡来。樹皮は和紙の原料になり、質が良く虫害を受け難いので紙幣や証券用紙に使用されます。万葉集では三枝(サキクサ9として「春されば まず三枝の
幸(さき)くあらば 後(のち)にても逢(あ)はむ な恋ひそ我(わ)妹(ぎも)(春になると先ず咲くミツマタのように、幸い無事でいたら後でも逢えるのだから、妻よ、そんなに恋しがらないで)」と、別れ際に詠まれています。