(6月7日分)
①ハナイカダ(花筏)
名前は花を乗せた葉を筏にたとえたものによります。葉の中央にユニークな花(雄花)を咲かせています。珍しく一度見たら忘れられない植物です。雌雄別で雌花の花後、果実が熟します。
②ニワゼキショウ(庭石菖)
名前は葉がセキショウに似ていることによります。北アメリカ原産の多年草で、明治中期に観賞用として渡来し、各地に広がりました。中央記念館の芝生内に直径1㎝ぐらいの美しい花を咲かせていますが芝生の高さと同じぐらいの為見過されているようです。
(6月16日分)
③マタタビ(木天(もくてん)蓼(りょう))
名前はつる性植物で6~7月頃開花と同時に葉の半分くらいが白くなり、虫たちに存在をアピールします。花は2㎝程の梅によく似た白く芳香がある花を下向きにつけます。花の終わる頃葉は元の緑に戻ります。マタタビバエに寄生された虫えい果を「木天(もくてん)蓼(りょう)」と呼び漢方薬にされます。ネコおよびネコ科の動物が好みます。6月16日の撮影時は、花はまだ蕾で開花していません。
④スイカズラ(吸蔓)
名前は子供達が花の奥にある蜜を吸ったことによります。又中国名の忍冬は冬にも葉が緑色を保つことによります。葉脈に甘い芳香のある花を2個ずつつけ、花ははじめ白色又はわずかに淡紅色を帯びるが、しだいに黄色に変わります。香りは昼より夜のほうが強くなります。これは花粉を媒介する夜行性のガを呼ぶためと考えられています。
⑤キブシ(十五倍子)
早春のまだ木々の芽ぶきのない頃、山吹色のふさを垂れ、溢れるほどの花が咲きますが、以外と果実は知られていません。昔女の人がお歯黒に、この実の汁を塗っていたそうです。花は生け花によく利用されます。
⑥マルバダケブキ(丸葉岳蕗)
早春の散策路にいち早く丸い葉を茂らせています。葉は丸く蕗に似ていますがオタカラコウの仲間です。野趣溢れる山吹色の頭花を咲かせています。
⑦ミツデカエデ(三手楓)
三出複葉の葉の陰に花が終わり、翼を持った果実がたわわに垂れ下っています。青少年の森の学習館前で見られます。