①アカソ(イラクサ科)赤麻
名前は茎や葉柄が赤みを帯びることからです。古くからイラクサ科の植物は、繊維材料として利用されてきましたが、綿花や繭に変わり、現在は福島県昭和村のカラムシ織など一部地域で利用されています。
②オトコエシ(オミナエシ科)男郎花
名前はオミナエシより強く丈夫そうに見えるからです。オミナエシと同じく活けた水が腐った豆醤(ずしょう)のようないやな匂いがします。漢方では敗醤(はいしょう)と呼び根を消炎や排膿などに用います。
③ノギラン(ユリ科)芒欄
名前は小さな花穂をたくさんつけ、花の一つひとつが、イネ科の芒(ノギ)のように見えるからです。更に葉をランの葉と見ました。葉は平たくて光沢があり,ロゼット状の根生葉です。ショウジョウバカマと混生しますがショウジョウバカマよりも葉が細く、葉の芽だしが筒状にならないことで区別できます。
④ノダケ(セリ科)野竹
名前は茎が枝分かれしないことが多く、茎につく葉は少ない。この草姿を“野原の竹”に見立てました。葉は柄があり、ふつう3出羽状複葉です。セリ科の花のほとんどが白花で、一つひとつは小さく集まって咲く姿は鮮やかです。
⑤ノブドウ(ブドウ科)野葡萄
名前は野に生えるブドウからノブドウになりました。山地や野原などに生育するつる草です。花期は目立たず、秋には果実をつけ存在感を示します。果実は紅紫色・青紫色・青緑色と多彩で美味しそうですが、食べられない。
⑥オオブタクサ(キク科)大豚草・別名クワモドキ
クワモドキは葉の形が桑の葉に似ているから、又ブタクサの名前は英名を直訳したものです。北米原産の一年草の風媒花で、1952年に清水港で見つかり、各地河川敷などに広がっています。夏から秋にかけて花粉症の原因の一つになっています。
⑦ボタンヅル(キンポウゲ科)牡丹蔓
名前は葉がボタンに似ていることによります。日当たりの良い山野に生える半低木です。花後のそう果で、1~1.2㎝ほどに伸びた羽毛状の花柱がユニークです。
⑧ヤブマメ(マメ科)藪豆
名前は藪(やぶ)に生育するマメからきています。つる性で林縁などに生育し、小さな白と紫色の綺麗な花は開放花で、他に閉鎖花と地下に閉鎖花の三種類の花を付ける珍しい植物です。種子はうずら豆を小さくした形です。
⑨アオハダ(モチノキ科)青肌
青肌の名前は樹皮を傷つけると緑色の内皮が現れるためです。果実が赤く色づいてきました。果実はウメモドキに似て豪華です。中央記念館東側に生育しています。
⑩ハナイカダ(ミズキ科)花筏・別名ママッコ・ヨメノナミダ
名前は花を乗せた葉を筏に見立てたものです。雌雄異株の落葉低木で量的に少ないです。果実が黒く熟してきました。果実は甘味があり若葉は山菜として利用されます。
⑪イチイ(イチイ科)一位
名前はこの材で昔、神官の笏(しゃく)を作ったことから、位階の正一位、従一位にちなみつけられたといわれています。種子は有毒、透き通るようなゼリー状の赤い部分は甘みがあり食べられます。
⑫マツ&スギ
中央記念館駐車場トイレ前案内板裏の溝に生えるマツとスギは「夏の暑さニモマケズ 雨ニモマケズ 風ニモマケズ」たくましく育っています。