①イチヤクソウ(イチヤクソウ科)一薬草
葉は常緑で根際に集まってつき、この姿で越冬します。葉の中心に花茎が枯れて残っています。寂しくなった冬の遊歩道わきで見られます。花は6~7月頃花茎の先にうつむくように咲きウメの花に似て一際目立ちます。
②キブシ(キブシ科)マメブシ
春の花の準備はこの時期には出来上がり、つぼみの状態で冬越します。春に葉が展開する前に開花し雄花は淡黄色・雌花は淡黄緑色で穂状に咲き、垂れ下がります。花は早春の彩として生け花の花材などに利用されています。
③コクサギ(ミカン科)小臭木
種が残りこちらを睨んでいるような面白い姿で、この時期しか見られない形です。果実は熟すと裂けて黒い種を弾き飛ばします。ケヤキ林との結びつきが強く、ケヤキ群集の標徴種(ひょうちょうしゅ)。沢沿いに多く見られます。新葉は強い光沢があり触れると強い臭いがします。
④ショウジョウバカマ(ユリ科)猩々袴
名前の“ショウジョウ”は、花後に一時的に赤くなる花の状態を、想像上の動物、能の“猩々”に、葉は袴に見立てたそうです。冬枯れの林下でロゼット状に葉を広げ太陽の光を春まで独り占めです。
⑤ツルリンドウ(リンドウ科)蔓竜胆
葉は常緑で根際に集まりこの姿で越冬します。茎はつる性で、地面を這ったり、他の植物にからまり、この時期赤い果実が目立ちます。名前はリンドウの花に似ていてつる性なのでツルリンドウになりました。
⑥マサキ(ニシキギ科)柾木・正木
果実が丁度裂け始めの姿です。果実は球形で、美しく熟し4つに裂けて中から橙赤色の仮種皮に包まれた種が落ちずにぶら下がります。名前は、葉が常緑なので、真青木(まさおき)からの転訛説がありますがはっきりしないようです。
⑦メタセコイヤ(スギ科)アケボノスギ
中央記念館東側の芝生広場に聳える存在感のある姿です。一般的に針葉樹は常緑樹ですが、メタセコイヤは落葉する少し変わった針葉樹です。1945年に中国で発見され、生きた化石として有名になりました。仙台市の広瀬川流域の霊屋橋下流に化石林が見られます。