ゴールデンウイークは中央記念館に多くの方が来館され、クラフトコーナーなど大賑わいしました。初夏の季節を迎え、花も春植物から少しずつ変わってきました。
1.カラスノエンドウ(マメ科)烏の豌豆 別名ヤハズノエンドウ
名前はエンドウ豆より小さく、ごく小さいスズメのエンドウより大きいのでカラスです。昔は、物の大きさのたとえに使っていたようです。大きいのをカラス、小さいのをスズメ、さらに小さいのをノミと。花をよく見ると可愛いですが、道端にどんどん繁茂し始めています。
2.キバナノアマナ(ユリ科)黄花の甘菜
名前は全体の草姿がアマナに似て、黄色いので、キバナです。但しアマナとは属が違いキバナノアマナ属です。アマナの名前は球根(鱗茎)が甘く食べられ、昔は山野で美味しく食べられるものに、菜の名前を付け毒草と区別した。本種は3/26撮影しましたが、ホソバアマナが確認されましたので一緒に掲載しました。
3.ホソバノアマナ(ユリ科)細葉の甘菜
名前はキバナノアマナ同様で、葉が細いことによります。本種もアマナとは属が違いこちらはチシマアマナ属です。全体的になよなよした、弱そうな草姿です。
4.ツルカノコソウ(スイカズラ科)蔓鹿の子草
名前のカノコは鹿の子の事で、染め物の鹿の子模様を鹿の子絞りといい、淡いピンク色の花姿が“鹿の子絞り”に似ているからです。花の後、茎がツル状に伸びるので、ツルが付きました。沢や湿り気の有る所に多く咲いています。
5.オオバタネツケバナ(アブラナ科)大葉種付花
名前の由来は苗代に種籾(たねもみ)を播く前に水に浸ける頃に花が咲くので種浸け花と言われ、オオバ(大葉)は頂小葉が大きいことからです。
遊歩道の湿り気の多い処に白い花を咲かせています。
6.ルイヨウボタン(メギ科)類葉牡丹
2014.5に紹介しましたが、その時は花後でした。今回は丁度花の時期に出会いましたので再度紹介します。名前は、葉がボタンに似ているからです。茎頂に1㎝位の地味な、目立たない小さな黄緑色の花を咲かせていました。
7.ヤマハタザオ(アブラナ科)旗竿
名前は枝分かれせず高く伸びる茎に、小さく目立たない葉がつき、花茎がまるで‟旗竿“のような形からです。さらに山に咲くのでヤマです。‟旗竿”は、かつて戦の時、どういう人間が部隊を率いているか、敵味方の識別にとても重要な役割をしていました。歩道脇で白花の花を咲かせていました。