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2017年 05月 15日
新緑を迎え、園内は柔らかな緑に囲まれ、待ち焦がれた白や黄色、紫色の色々な花がそこかしこと咲き乱れて来ました。まさに春爛漫です。季節は暑くも寒くもない爽やかな散策日和が続いています。早春から取り纏めた花を紹介します。 セリバオウレン(キンポウゲ科)芹葉黄連 名前は葉がセリに似て、根が黄色く連なっていることによります。この仲間は古くから“加久末久佐(かくまくさ)”“山草(やまくさ)”と呼ばれていました。早春の花の少ない頃、白い花の群生は貴重です。 ミズバショウ(サトイモ科)水芭蕉 名前は花後に展開する大きな葉が、バショウの葉に似て、水辺に生えるので“ミズ”が付きました。花後の大きな葉を見たとき、ミズバショウと気づかないことが多いようです。アスレチック下の藤棚下の湿地で見られます。 リュウキンカ(キンポウゲ科)立金花、立金華 名前の漢字は“立金花”、“立”は茎が立ち上がり、“金花”は黄色、金色の花を意味しています。アスレチック下の藤棚の湿地帯で見られます。 エンレイソウ(シュロウソウ科)延齢草 名前の由来は、中国で民間薬に利用され、漢名は延齢草根で、そのままエンレイソウと名付けた説がありますが、定かではありません。本種は成長の遅い植物です。形は独特で葉が3個輪生し葉の上に花が咲くユニークな植物です。 ヒトリシズカ(センリョウ科)一人静 別名ヨシノシズカ 名前は花を静御前の美しい舞姿にたとえました。別名は吉野山に舞う静御前の姿に見立てたものです。葉は4枚輪生するようにつき、その葉の間から独特の白い花を一つだけのぞかせています。 遊歩道脇に所々で咲いています。日本海側に多い錦衣に対し、太平洋側の種は葉に筋が目立つ、ツクバキンモンソウが分布しています。淡黄色の唇形花は小さいながら凛として目立ちます。 ショカツサイ(アブラナ科)諸葛采・オオアラセイトウ・ムラサキハナナ・ハナダイコン ショカツサイは漢名。中国原産で諸葛孔明が、戦場で野菜不足対策に種をまかせたことによる。この植物は和名が多くあり花が美しく食べられることで野菜の“采”が付いています。オオアラセイトウは今のストックのことです。 スミレの仲間(スミレ科)ナガハシスミレ(長嘴菫)・マキノスミレ(牧野菫)・エイザンスミレ(叡山菫) 園内には多くの種類が咲いていますが3種紹介します。ナガハシスミレ:別名テングスミレ。細長く斜上する鉅の形によります。マキノスミレ:植物学者の牧野富太郎博士を記念して名付けられた。西日本に多いシハイスミレの変種と言われています。エイザンスミレ:葉はまず三つに切れ込み、更に切れ込む独特のかたちです。判別の難しいスミレの仲間で最初に覚えられそうな名前です。滋賀県西部の比叡山で初めて発見されたか、沢山自生していたため、叡山菫の名前があります。 セントウソウ(セリ科)仙洞草、オウレンダマシ 名前の由来は不明ですが数多くあり、春、最初に咲かせる“先頭”の説。頭が尖る“尖頭”の説。人里離れた仙人の住まいを“仙洞”と言い、そのような場所に生えていることから“仙洞草”。一つの花弁は、1㎜足らずですが早春の花はなんとも可愛いものです。 オオバタネツケバナ(アブラナ科)大葉種付花 名前は苗代に種籾(たねもみ)を播く前に水に浸ける頃に花が咲くので種浸け花と言われ、オオバ(大葉)は頂小葉が大きいことからです。湿り気の多い処に白い花を咲かせています。 名前は秋に伸びる閉鎖花を大名行列の千本槍に見立てたものです。別名の春の花は白く可憐で、花びらの裏面が紫色に染まることから付けられました。本種は春に開放花と秋に閉鎖花を付けるユニークな野草です。 名前は葉がボタンに似ているからです。茎頂に1㎝位の地味な、目立たない小さな黄緑色の花を咲かせていました。 カテンソウ(イラクサ科)花点草 名前は雄花の花粉は小さく、まるで花が点のように見えることから花点草です。 高さ10~30㎝で群生していますが地味な花で案外見過ごされています。さわらびの道で見られます。 クサノオウ(ケシ科)瘡の王、草の王(黄)別名白屈菜 名前は薬草の王様です。皮ふのできものを瘡(くさ)といい、クサノオウは瘡治療の特効薬。皮膚病の治療では王様のように頼もしかったことによります。瘡は皮膚病を総称する言葉です。本種の葉や茎を切ると黄色の乳液がでるので草の黄の説もあり、この乳液は有毒です。余談ですが尾崎紅葉が胃がんの痛み止めに使ったともいわれています。 名前は、シャガを檜扇(ヒオウギ)の漢名の“射干”を音読みしてつけられたが、諸説あるようです。古来中国からの渡来といわれ、日本にあるものは不稔です。果実は出来ず、繁殖は根茎を伸ばしてふえます。ヒメシャガとの違いは、シャガの花は白色で5~6㎝、ヒメシャガは青紫色で4~5㎝。またヒメシャガは純絶滅危惧種です。 10㎝程の小さな草で、花も1㎝位の小さな5枚の花弁をつけて咲いています。花は白色で鐘形。果実は柄の先に上向きにつき熟してくるとしだいに下向きになります。林床の柔らかな腐葉層に地下茎を伸ばす繊細な植物です。 名前は可憐な小型の花を稚児に見立てつけられました。園内の雑木林の林床に今盛りと咲いています。花後果実は黒色に熟しますが、有毒なので注意が必要です。 名前のカノコは鹿の子の事で、染め物の鹿の子模様を鹿の子絞りといい、淡いピンク色の花姿が“鹿の子絞り”に似ているからです。花の後、茎がツル状に伸びるので、ツルが付きました。沢や湿り気の有る所に多く咲いています。 名前は、草丈が15㎝位で台のような葉の上に2輪花を付けることによります。花は2輪ですがまれに1つまたは3つの場合もあります。開花時の群生地は白一色に塗りつぶされます。 花は紅紫色を帯びるので、“ムラサキ”、花が“華鬘“に似ているので“ケマン”の名前がついています。“華鬘“は、仏殿の欄間などを飾る仏具です。 茎の高さは10~15㎝ほどで、葉はほとんど鞘条に退化するが、上部の1個は普通についている。白い花はギンランより小型。 渡辺綱が羅生門で切ったのが鬼の腕で、花がこの腕に似ているからラショウモンに。茎はつる状に伸びるので、つる性の植物を意味する“カズラ”を借用し、ラショウモンカズラの名前がついた。 名前は、寺院や仏塔の軒に“宝鐶”(ほうちゃく)という鐘のような飾りが吊ってある。これに似た花をつけるのでつけられました。特徴は茎の上部でいくつか花柄を出し、その先に垂れ下がるようにして、長い鐘形の花を咲かせます。花はナルコユリに似ています。 名前は、葉をササに、小さな白色の花をその上に舞う雪にたとえた、何気 ない優雅な名付けです。本種は群生し、茎の先端に白い花穂を付けます。チ ゴユリ同様雑木林内で見られます。花後果実は赤く熟します。 名前は、属がちがいますが、アマナによく似ていることからアマナ。ラショウモンカズラやニリンソウの中に優しく頼りなげに柔らかな白い花を咲かせていました。 名前は早春に白い小さな花穂虎の尾に似て、春に咲くからハルトラノオです。また別名はイロハ文字の最初の、という意味で早く咲くことを示しています。林の中に雄しべの目立つ花をつけています。 名前は果実の形が手を握った拳のように見えることや、別名は花が咲くと田植えを始めたことに由来します。また辛夷は“しんい”とも読み、風邪などの生薬です。昔は花の時期で豊作か凶作を占った地方もあるそうです。中央記念館東、アスレチック入り口の斜面一面に白い花を咲かせます。まだ葉の展開する前の白い花は目立ちます。 俗にサンキライと呼ばれますが、本来のサンキライは中国原産種を指し、近縁種は九州南部~沖縄に分布しているそうです。黄緑色の柔らかな花を咲かせています。秋に赤い実が熟します。 万葉集に妻梨の木の表記があり、みの頂部が凹んでいることを端(つま)無しとかけ、その後、無(梨)だけが残ったとの説があります。現在の梨はこの種を改良して作られました。アスレチック入り口にたわわに白い花を咲かせます。 早春の頃、花芽は山のブロッコリーと呼ばれ、その後白い花を展開します。本種の枝や樹皮を煎じて湿布薬として骨折やねんざの治療に利用された。枝の髄がスポンジ状のため、これを使って顕微鏡で観察する対象を薄く切るのに利用された。 名前の由来は葉の形が天狗の団扇に似ていることから。花の時期、若葉は毛が多く垂れ下がる姿が特徴的です。花の終わり頃、めしべにはプロペラ状(ハの字)の種が付いています。 アオダモ(モクセイ科)青梻 野球のバットの木として、俗称バットの木とも呼ばれています。この花は樹木の上の方に白い緻密な花を咲かせます。頭上に咲いていることから意外と見過ごされがちです。
by m-kenminmori
| 2017-05-15 00:00
| こまねちの植物手帳
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