宮城県県民の森の最新情報をお伝えします
by m-kenminmori
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2021年 07月 13日
6月19日(土) 6月の県民の森ハイクが行われました。 早朝からお天気がぐずつき、 決行が心配されましたが、 7名もの参加者の方が集まってくれました。 中央記念館の前の市道を南進し、 10号遊歩道に入ると ナツハゼとネジキを 間近で比較観察することができます。 【ナツハセ】【ネジキ】 どちらもツツジ科の低木であり、 スズランのような花をつけますが、 方や食用、もう一方は有毒です。 葉の形や花の特徴の違いの 詳しい説明に熱心にメモを取る 参加者の皆さんの姿が見られました。 少し雨足が強くなり、 四阿に避難すると 足元にはすり鉢のような 小さな穴がたくさん開いています。 これはなんでしょうか? 参加者の一人がその穴を 掘ってくださいました。 すると、中から 小さいけど何やら恐ろしげな虫が 出てきました。 通称アリジゴク。 オオウスバカゲロウの幼虫が現れました。 県民の森ハイクは 植物の観察を中心に行っていますが、 たまにはこんな昆虫との出会いもあります。 四阿から周囲を見渡してみると ちょうど花盛りの ヤマボウシの木が目に入ります。 今年は山の木の花の 当たり年であったと思われ、 いつになく素晴らしい ヤマボウシの花を見ることができました。 少し雨足も収まってきたので 四阿を後にして歩を進めます。 再び足元に目を移すと イチヤクソウの花が目に入りました。 梅雨のはしりのこの時期は 山の花が少なく少し寂しいものですが、 そんな中でもヤマボウシやエゴノキ、 イチヤクソウ、 トリアシショウマの儚げな白い花や マタタビの白化した葉が目を慰めてくれます。 今一度市道に出て、 管理道より山道へと入っていきます。 管理道には早くも ウツボグサが花を咲かせていました。 いつもとは違うアングルで ウツボグサを撮影してみましたが いかがですか? 筆者はキクの花を連想しましたが。 管理道を青邨の碑に向かって進んでいくと、 バイカツツジの群落があります。 指の爪くらいのとても小さな花ですが、 ちゃんとツツジの花の形をしています。 かわいらしい花です。 青邨の碑で一休みしたあと、 急峻な遊歩道を菅野沢溜池まで一気に下ります。 目の前が開けると菅野沢溜池の水面には ヒツジグサのお花畑が。
ハイキングも終盤に入っていますが、 疲れも吹っ飛ぶ清々しさです。 そしてヤマタツナミソウ。 砕ける波頭のような おもしろいかたちをした花です。 菅野沢溜池に別れを告げ 簡易舗装された管理道へ歩を進めると、 林の縁にハナイカダが 実をつけているのを見つけました。
ハナイカダは葉の上に花を咲かせ、 実を結びます。 雌雄異株なので、 写真の個体は雌株ということになります。 ハナイカダの不思議な生態を観察し、 管理道を上りきると中央記念館はもう目の前です。 中央記念館裏に植栽された センダンの涼しげな花を観察して 今回のハイキングは終了しました。 例年であれば 駐車場前のサツキが満開となるこの時期。 今年はタイミングが合わず 残念ではありましたが、 それでも、沢山の野や山の花に 出会うことができました。 7月のハイキングは間もなく、 7月17日(土)9:30より開催予定となっております。
by m-kenminmori
| 2021-07-13 07:33
| 行事・イベント
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